2017年12月25日月曜日

【建設業の心温まる物語】ヒラオ(広島県)・小滝達也さん

 ◇子どもたちと一緒に過ごした時間は宝物◇

 去年の秋、国道の補修工事を受注しました。現場のそばには西城保育所がありました。仕事に入る前に現場代理人としてあいさつと工事説明に行った時に「運動会があるので影響がないようにお願いします」と保育所長さんに言われました。

 その帰り、保育所のグランドに目をやりました。するとグランドはとてもでこぼこしており、子どもたちが走るにはとても大変そうでした。

 私は会社に帰り、社長に「うちは舗装の会社だから自分たちの腕を利用してグランドを整地してはどうか」と、提案しました。社長はすぐにOKを出してくれ、次の日作業員9名を連れてグランド整備に行きました。作業をしていると、子どもたちが出てきて、作業をとても興味津々で見ていました。

 作業完了後、子どもたちと話をしていると「建設機械が好きだ」と言うのです。そこで自社の建設機械を見せるイベントを企画しました。

 イベントでは、自社の機械、バックホウ、振動ローラー、タイヤローラー、マカダムローラー、アスファルトフィニッシャー、路面切削機などを並べ、子どもたちに見せました。子どもたちは大変喜んでくれ、建設業に興味を持ってくれたようでした。

 その後、私は手作りで建設機械カルタを作り、保育所の各クラスに1セットずつ渡しました。今でもそのカルタで遊んでくれていると聞いています。建設工事を通じて、子どもたちと一緒に過ごした時間は今でも宝物です。

 工事終了後、保育所の子どもたちの一人のお父さんが、なんと私の会社に魅了されて入社されました。これからも、子どもたちが少しでも建設業に興味を持ってくれると嬉しいです。

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