2018年4月23日月曜日

【建設業の心温まる物語】エコワーク(静岡県)・小林剛さん

 ◇まだ日本も捨てたもんじゃない◇

 2009年8月に駿河湾を震源とする「駿河湾地震」が発生しました。その影響で、東名高速道路は、サービスエリア近くの盛土のり面が崩落し、通行止めになりました。
 当社は地震直後に現場に急行しました。そして昼夜を問わず応急復旧工事を行いました。当初しばらくの期間、通行止めとなる見込みでしたが、かなり通行止め期間を短縮することができ、数日後、通行できるようになりました。

 その後、全国各地から感謝の手紙が寄せられました。「早期の復旧ありがとうございます」「高速道路が早く開通して助かりました」「こんなに早く開通するなんて驚きです」という手紙に混じって、「まだ日本も捨てたもんじゃない」と書かれた手紙がありました。私はその一言がとても心に響きました。

 復旧工事の様子はテレビ中継されていました。そのため、全国で見ている人が多かったのです。私たちは、そんなことに気づかず、ただただ早く復旧させたい一心で、黙々と作業をしていました。だからこそ多くの手紙は驚きだったと同時にとてもうれしく思いました。

 人をこんな気持ちにさせる仕事を誇りに思い、やりがい、働きがいを感じます。だからこそ、工事を進める中でつらいことがあっても、これまで仕事を続けることができているのだと思います。


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