2017年12月20日水曜日

【年間10以上の大規模大会開催めざす】有明アリーナ整備のフォローアップ報告書公表

有明アリーナの完成イメージ
(2015年10月時点、提供:東京都)
東京都オリンピック・パラリンピック準備局は江東区有明1丁目に整備している「有明アリーナ」のフォローアップ報告書(大会開催前その1)を公表した。1万5000席を持つ都内有数の大規模アリーナという特徴を生かし、完成後は年間10以上の大規模スポーツ大会開催を目指す。

 メインアリーナは仮設の木製床を設置して各種競技大会などスポーツイベントの利用を促進。サブアリーナは都民がスポーツを楽しむ場として活用する。隣接整備する有明親水海浜公園(仮称)と連携し、健康づくりやにぎわい創出の空間にすることを目指す。

 有明アリーナ(東京都江東区1の11)は臨海副都心の有明北地区に建設している。約3万6600㎡の敷地にメイン・サブアリーナを持つRC一部S・SRC造5階建て総延べ4万7200㎡の建物を整備。運営管理に関する民間事業者からの提案を踏まえ、公園や周辺施設との連携を検討している。オリンピック・パラリンピック関連では建設地の西側に体操とボッチャの競技会場となる有明体操競技場、自転車競技(BMX)のための特設コースが整備される。

有明アリーナの施設配置図
(フォローアップ報告書より)
基本設計は2015年、久米設計に委託。基本設計には建築設計のほか機械設備、電気設備一式の設計も含まれていた。実施設計と施工はDB(設計・施工一括)方式で発注され、2016年1月に竹中工務店・東光電気工事・朝日工業社・高砂熱学工業異業種JVに決まった。

 工事は建築、電気、給排水衛生、空調の四つに分けて施工中。建築は竹中工務店・鉄建・福田組・株木建設・京王建設JV、電気は東光電気工事・トーエネック・栗原工業JV、給排水衛生は朝日工業社・大橋エアシステムJV、空調は高砂熱学工業・東洋熱工業JVが担当している。工期は2019年12月まで。

 完成後はテストイベントを開いた上で、オリンピックのバレーボール競技、パラリンピックの車いすバスケットボール競技(決勝)を開催。大会終了後にはスポーツやコンサートなどさまざまなイベントに利用できる大規模施設として運用する。管理・運営をコンセッション(公共施設等運営権)方式で行うための準備も進んでいる。フォローアップ報告書は日本工営が作成した。

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