2017年12月18日月曜日

【初期投資は最大2000億円】遊技台メーカー、北海道北広島市にIR開発構想提案

 パチンコ機メーカーの平和は13日、北海道北広島市にある札幌北広島ゴルフ倶楽部を活用した「統合型リゾート(IR)開発構想」を同市に提案した。同社が自治体に対してIRの提案をするのは初めて。

 提案によると、IRは国内最大級のMICE(国際的なイベント)施設を中心に、2000室規模の宿泊施設、ウインタースポーツ施設などで構成する。建設費などの初期投資額は最大で2000億円を試算している。同社の提案に対し北広島市は「内容を見てから検討する」としている。

 コンソーシアムを事業主体とする開発手法を想定。実現に向けてはコンソーシアムを構成するホテル運営事業者、飲食店運営事業者、建設業者、海外のカジノ業者など、さまざまな関連事業者を募集する考えだ。

 札幌北広島ゴルフ倶楽部の所在地は北広島市中の沢450の1。敷地面積は280ヘクタールに及ぶ。JR北広島駅から1・5キロの距離にあり、ゴルフ場の運営会社PGMホールディングスが所有している。

 開発コンセプトは「世界初の四季を通じた自然・芸術・スポーツが融合した統合型リゾート」。主要施設は5000人収容可能な国際会議場を含む国内最大級のMICE施設のほか、2000室規模の高級宿泊施設、アジア最大の屋外劇場、多様な種目に対応できるウインタースポーツ施設、滞在型観光を促進する温泉施設など。初期投資額2000億円の内訳は非公表。

 同社はこれらの施設の建設による経済波及効果を2250億~3400億円と試算。創出される雇用は1万9900~2万6500人としている。

 IR事業を行う地域を選定するに当たり、同社は北広島市の交通利便性の高さや、広大な敷地に着目。年間5466万人の観光客が訪れる北海道の空の玄関・新千歳空港に近く、JR札幌駅から電車で15分でアクセスできる。広大な敷地を生かし、観光客だけでなく地元住民を対象とした多様な施設の整備も可能とみている。

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