2017年12月26日火曜日

【回転窓】夢と消えた三が日休業

「初売り」といえば、一昔前までは1月2日が当たり前だったが、最近は元日から営業する店も多い。大みそかまで働いて休む間もなく元日から仕事。客商売とはいえ、働く人たちはさぞ大変だろうと同情を禁じ得ない▼「年中無休」の商売が、働き方改革の流れの中で見直しを迫られている。正月休みもろくにないような職場には、働こうという人がなかなか集まらないだろう。とりわけ若者は▼百貨店最大手の三越伊勢丹ホールディングスが、来年正月に予定していた三が日休業を取りやめたという。従業員の負担軽減策として打ち出していた前社長が経営不振の責任を取って退任。後任社長が軌道修正したそうである▼他店に客を奪われる心配は分からぬではないが、三が日休みがトップ交代で夢と消えた従業員は気の毒というほかない。最大手が踏み切れば、テナントも含め業界全体への波及効果は大きかったとみられるだけに、惜しい気がする▼日本建設業連合会が「週休二日実現行動計画」を決定した。成否のカギを握るのは業界全体の足並みがそろうかどうか。最大手団体のリーダーシップを発揮してもらいたい。

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