2017年12月26日火曜日

【重量360t、大型橋桁を海上架設】中部整備局が霞4号幹線工事(三重県川越町)を一般公開

 中部地方整備局四日市港湾事務所は、三重県川越町高松で建設を進めている四日市港臨港道路(霞4号幹線)の橋桁海上架設工事を23日に一般公開した。

 大型の起重機船を間近で見ることができる珍しい機会とあって、早朝から多くの人でにぎわった。施工はJFEエンジニアリングが担当している。

 架設されたのは長さ約56・7メートル、重さ約360トンの橋桁。JFE津製作所(津市)から海上輸送され、前日までに準備が完了していた。午前8時ごろ、1400トン起重機船「新建隆」(寄神建設所有)が橋桁をつり下げた状態で所定の位置まで移動し、誤差4・5ミリ以下の高精度で橋脚の間に架設した。今回の架設で同道路全体がつながった。

 子どもを連れて見学していた女性は「一生に1度の機会だと思い見に来た。ダイナミックな架設作業とミリ単位の緻密さがすごいと思う」と話し、感動した様子だった。

 同道路は、伊勢湾岸自動車道路川越インターチェンジから四日市市霞の四日市港霞ヶ浦北ふ頭を結ぶ延長約4・1キロ。同港の機能向上、並行する国道23号の渋滞解消、大地震発生時の避難路として期待されている。事業は04年に着手され、18年3月完成予定。


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